ゼロからわかる金融入門 基本と常識


ゼロからわかる金融入門 基本と常識
西東社 (2009-07-17出版)

伊藤 亮太【編著】
[A5 判]販売価:1260(税込)(本体価:1200)

知っておきたい「金融」の基本と常識を、わかりやすい文章とイラストで解説する。基本用語やポイントとなるキーワードなどを随所に盛り込んでいるので、初めて勉強する人でもそれぞれの仕組みや全体像がスラスラと理解できる。イラストや図を中心にしたレイアウトなど、わかりやすさにこだわった一冊。
・お金・株式・外為・債券などのしくみがわかる
・銀行・省庁などの金融機関のはたらきがわかる
・投資と資産運用のことがわかる

はじめに(本文流用)

みなさんは「金融」という言葉からどんなことを思い浮かべるでしょうか? 一方では、「金融不安」「金融危機」といったニュースでよく聞くようなことを想像する人がいらっしゃるかもしれません。また、銀行や消費者金融、金融商品といった、私たちに身近にあるものを思い浮かべる人もいらっしゃるかもしれません。それらはいずれも金融の一面です。
金融とは一口でいえば私たちの社会を絶え間なくめぐり続ける「お金の流れとそれに関連すること」の総体なのです。現代社会では、お金を持たずに暮らすことが不可能であるように、金融に関わりなく暮らせる人は、だれもいません。
このような時代において、金融の仕組みや金融商品の種類を知っておくことは非常に意義のあることであると考えられます。金融は、私たちのふだんの生活にも密接に関連しています。身近な例をあげれば、預貯金、株式、保険、年金、住宅ローンなど枚挙にいとまがありません。
金融を知ることは、私たちが生活する経済の仕組みを知ることにもなり、また世の中のお金の流れを知ることにもなります。資産運用にも役立ちますし、ビジネスを行ううえでも金融の知識はさまざまな場面で役立つことでしょう。

本書では金融における基本的な知識が身に付くように、できるだけやさしく、また最近の金融問題や法律・税制の改正も取り上げながらわかりやすく解説することを心がけました。
本書は7つの章から構成されます。
第1章では、世界金融危機はなぜ起きたのか、その理由とそれに対する各国の取組み・対応策をまとめました。
第2章では、金融の基本的な仕組みを説明しています。
第3章では、日本銀行と政府の役割を、金融政策を中心に説明しています。
第4章では、銀行や証券会社といった金融機関の役割を中心に説明しています。
第5章では、金融商品にはどんなものがあるか大まかに説明しています。
第6章では、実際に株式や債券、投資信託といった金融商品の特徴や購入する際に必要な知識などをまとめています。
第7章では、保険商品とデリバティブといった株式や債券から派生してできた高度な金融商品について説明しています。
本書を手にされた皆様が、金融の仕組みや金融業界を理解されるとともに、今後の生活設計やビジネス、就職・転職活動などにおいて少しでも役立てていただければ幸いです。



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